めん処上州の粉食文化

群馬の伝統郷土料理おきりこみ!みんな知っていましたか?
群馬県は、山の噴火などにより、お米を栽培するには適さない土地だったため、お米よりも小麦を栽培する習慣がついてきました。

おきりこみの名前の由来は、こねた生地をへらの上から直接鍋の中へと「切り込む」調理法に由来しています。

麺が太いだけで、うどんと何が違うの?と思うかもしれません。
1つは、麺を作るときに塩を加えないこと、そして、うどんは、ゆでてから麺つゆと一緒にするのが基本的なのに対して、おきりこみは、生めんのまま麺つゆに入れて煮込みます。そのため、とろみのついたつゆが出来上がります。
とろみのついた温かいつゆは、体の芯から温めてくれるので、冷えた体に最適です。

昔は、おきりこみが日常の家庭料理として食べられていました。うどんというのは、特別な行事の時に食べられていたそうですよ。
うどんが家庭料理になっている今の生活とは、逆ですね。

材料 (4人分)

作り方

  1. 鍋にサラダ油をひき、人参・ごぼう・大根を軽く炒める。
  2. (1)にだし汁を入れて、一煮立ちさせ、アクを取り除き、しいたけ、しめじ、里芋、油揚げ、白菜・長ネギを入れて煮る。
  3. 野菜が煮えたら、生麺をそのまま入れる。(おきりこみのポイント!)
  4. 麺に火が通ったら、しょうゆを加えて味を調えて出来上がり。

管理栄養士より

群馬の冬の伝統料理ですので、冬の野菜がたっぷり入っています。冬の野菜は身体を温めてくれる働きを持っているものが多いです。たとえば、おきりこみに入っている『里芋』なんかは、身体を温めてくれるのはもちろん、里芋の粘りに含まれる成分は、免疫力を高めてくれる働きがありあります。まだまだ寒い日が続き、風邪やインフルエンザが流行っていますね。
お子様の免疫力を高めるためにも、おきりこみはいかがでしょうか?

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